
保育園と幼稚園って、実際何が違うの?
保育士として11年、いまは幼稚園の先生として3年目の私が、いちばんよく聞かれる質問です。園選び中のママパパからも、転職を考えている同業の先生からも。
今回は、両方の現場で働いてきた私が感じた違いを、5つのポイントに絞って表で比べてみました。

違いが気になりますよね!一緒に見ていきましょう!🌸
これはあくまで「私が働いてきた園・娘たちが通った園」の話です。園や法人、地域によってけっこう違うので、「そういう傾向があるんだな」くらいで読んでもらえたら嬉しいです。
まず結論:5つの違いをざっくり一覧で
| 比べるポイント | 保育園 | 幼稚園 |
|---|---|---|
| ①対象年齢 | 0〜5歳 | 3〜5歳(+満3歳児クラス) |
| ②クラスの人数 | 1学年1クラスが基本 | 1学年2〜3クラスも |
| ③行事 | 土曜中心・ゆったりめ | 平日中心・とにかく多い |
| ④先生のお休み | 平日の振替休あり | 平日はほぼ休めない |
| ⑤1日の流れ | 7時〜19時など長時間 | 基本9時〜14時+預かり |

ふむふむ、、!どれも比べると結構違いますね!

そうなんです!気になるポイントを比較してみました!
①対象年齢:0歳からの保育園、3歳からの幼稚園
| 保育園 | 幼稚園 | |
|---|---|---|
| 対象年齢 | 0〜5歳 | 3〜5歳 |
| 一番小さいクラス | 0歳児クラス | 満3歳児クラス(ある園のみ) |
いちばんわかりやすい違いは、やっぱり年齢ですよね。保育園には0歳の赤ちゃんから5歳児までがいて、幼稚園は3歳児〜5歳児。
ただ最近は、幼稚園にも「満3歳児クラス」という、保育園でいう2歳児クラスにあたるクラスを設けている園が増えています。
満3歳児クラスは「3歳のお誕生日を迎えてから入園」という園も多く、4月・5月はまだ人数が少なくて、クラスとしてはこれからスタート、という時期だったりします。

幼稚園では『プレルーム』というのも聞きますが、、それはなんですか?

次年度(年少)から本格的に入園を考えている保護者に向けて週に1回(これも園による)1時間ほど幼稚園で用意したカリキュラムに参加するというクラスを設けている園も多いです!
ちなみにうちの娘はお誕生日前から満3歳児クラスに入園できる園だったので年度初めから入園していました。このように、幼稚園は入園条件や設けている上限人数枠も園によって違いも大きいです。
②クラスの人数と先生の配置:「自分のクラス」の重みが違う
| 保育園 | 幼稚園 | |
|---|---|---|
| 1学年のクラス数 | 基本1クラス | 2〜3クラスの園も多い |
| 1クラスの人数(3〜5歳) | 15〜25人くらい | 20〜30人くらい |
| 担任のスタイル | 複数担任・役割ローテ | 1人担任+補助の先生 |
幼稚園は1学年に2〜3クラスあることが多くて、1クラス20〜30人。学年だけで60〜90人の子どもがいる計算になります。
一方、保育園は基本的に1学年1クラス。私が見てきた中では、0歳児は6〜10人、1・2歳児は10〜15人、3・4・5歳児で15〜25人くらいが多かったです。
先生の配置は、どちらも3・4・5歳児は「1人担任+補助」が主流ですが、保育園では正職員ふたりの2人体制をとっている園も多いです。
そして働き方として大きく違うのがここ。
保育園の複数担任は、子どもの前に立つ「主」、机拭きや準備をする「雑務」、全体を見る「補助」と、役割を週替わりでローテーションすることが多いんです。
だから先生同士の息合わせがクラス運営の生命線で、組む相手によっては大変に感じることもあります。
幼稚園は学校のように、前に立つ先生が基本変わりません。「自分のクラス!」という感覚を強く持てるので、やりがいは感じやすいんじゃないかなと思います。

保育園では『一斉保育』『担当制保育』なんていうのも聞いたことが、、

一斉保育とは全員で同じ活動をする、一番慣れ親しんでいる保育手法で、担当制保育は特定の保育士が子ども数名(3〜4人)を受け持ち保育する手法です!0歳、1歳に多く対応していて、愛着関係を形成し子どもがより安心して過ごせることが目的です!
③行事の数:幼稚園は「1週間の予定がてんこ盛り」
| 保育園 | 幼稚園 | |
|---|---|---|
| 行事の曜日 | 土曜日が中心 | 平日が多め |
| 年間の行事数 | ゆったりめ | 各学期5個以上のことも |
| お誕生会 | 毎月(園内のみ) | 毎月(園による) |
| 避難訓練 | 毎月 | 学期に1回ほど |
ここは背景から。
保育園はお仕事をしている保護者がほとんどですが、幼稚園は入園に就労などの条件がないので、いろいろな生活スタイルのご家庭が集まります。
いまは幼稚園でも働く保護者が増えていますが、昔からある園はその名残もあって、細かな行事は平日開催が多め。娘の幼稚園もそうです。
保育園は逆に、保護者に参加してもらう行事は基本土曜日。行事後の預かりに配慮してくれる園もあって、働くお母さんお父さんに寄り添っているなと感じます。
そして数を見ると一目瞭然。私のいた園の年間の流れを、ざっくり表にしてみました。
| 時期 | 保育園 | 幼稚園 |
|---|---|---|
| 4〜7月(1学期) | 遠足、お花見パーティー、夏祭り、運動会(春開催の園) | 入園式、進級式、親子遠足、小運動会、生活発表会、保育参観、夏祭り、お泊まり保育 |
| 8月 | 通常保育 | 夏休み(預かり保育) |
| 9〜12月(2学期) | 運動会(秋開催の園)、遠足、餅つき、発表会 | 運動会、遠足、マラソン大会、発表会 |
| 1〜3月(3学期) | 新年子ども会、作品展、卒園式 | 新年子ども会、餅つき、作品展、お別れ会、卒園式 |
| 毎月・学期ごと | お誕生会(園内のみ) | お誕生会、懇談会・個人面談(学期ごと) |
幼稚園はこれに、畑のある園ならお芋掘りや野菜パーティーなんかも加わります。

わわわ〜!さすが幼稚園ですね、忙しそう、、

1か月、なんなら1週間の予定がてんこ盛りなんです。正直、、忙しい(笑) でもその分やりがいにつながるのも魅力です!
保育園には「学期」という括りがないのですが、こうして見ると季節ごとにゆったり並んでいるのがわかりますよね。
お誕生会は毎月あるけれど、保護者の参加はなく園の中だけでお祝い、というのも保育園らしいところ。
ちなみに避難訓練は保育園のほうがずっと多くて、毎月ありました。市の管轄で監査があるからだと思います。幼稚園は学期に1回くらいでした。
④先生のお休み事情:振替休のある保育園、遠慮しがちな幼稚園
| 保育園 | 幼稚園 | |
|---|---|---|
| 平日のお休み | 振替休あり・取りやすい | ほぼ取れない雰囲気 |
| 夏休み・春休み | なし(暦どおり) | あり |
| 休んだときのカバー | 複数担任で回せる | 補助の先生が対応 |
ここは働く側にとって大事なところ。
保育園は土曜保育があるぶん、平日に振替休がもらえます。
複数担任なのでお互いカバーし合えて、有給も比較的気兼ねなく使えました。
その代わり夏休みやお盆休み、春休みはなくて、GWや年末年始など暦どおりのお休みです。
幼稚園は土日がお休み。そのぶん平日はほぼ休めませんし、1人担任なことや行事の多さもあって、平日にお休みをもらうことへの遠慮がどうしても生まれます。
昔からいる先生ほどその意識が強いので、若い先生はもっと遠慮しちゃうんですよね。欠勤が出れば補助の先生が対応できるので、回らないわけではないんです。ただ、気持ちの問題が大きい。

正直、採用情報の年間休日日数を見ると、幼稚園おやすみ多くて魅力的〜!って思っていました!

推しのライブが当たっても、平日なら断念、、😭 。学校や幼稚園の先生のこの空気が、もう少しやわらかくなったら働きやすくなるのになあ、というのが正直な気持ちです。
⑤1日の流れ:お昼寝タイムのある保育園、14時降園の幼稚園
| 保育園 | 幼稚園 | |
|---|---|---|
| 開いている時間 | 7時〜19時など | 基本9時〜14時+預かり保育 |
| 先生の勤務 | シフト制(早番・遅番など) | ほぼ全員同じ時間帯 |
| 休憩・事務の時間 | お昼寝中(12〜15時) | 降園後の夕方 |
保育園は7時〜19時など、朝早くから夜まで開いています。だから先生はシフト制。
私のいた園は早番7:00〜16:00、半番8:30〜17:30、遅番9:00〜19:00でした。(ここは残業代や、早帰りで時間を調節してくれました)
日中は、子どもたちのお昼寝時間(12〜15時)が先生の動ける時間。ここで書類を書いたり、行事の準備をしたり、会議をしたり。
最初の園は保育室から離れた場所に食事スペースがあって、1時間しっかり子どもと離れて休憩できていました。
2つ目の園ではお昼寝の間に保育室内で仕事をしたり、ちょっと休憩したり。残業は多少ありましたが、そこまで多くはなかったと思います。

休憩時間の過ごし方も同じ保育園でも園によて違うんですね!

保育園は特に、連絡帳やクラス日誌、午睡チェックや個人目標、週案月案、など書類がてんこ盛り。それに加えて会議があったり、時期によっては行事や畑の準備もあるので、え!もう3時!?となりがちです(笑)
幼稚園は基本9時〜14時。ただ、バスのお迎え時間の関係で8時に来る子や15時半までいる子もいて、だいたい16時近くまでは子どもたちがいます。
預かり保育をしている園も多くて、私の勤務先は18時まで、娘の幼稚園は19時まで。ここも園によってさまざまです。
先生は8時出勤(バスに乗る補助の先生は7時半)。14時までは通常保育なので、日中に休憩時間をしっかり取るのは正直むずかしい。
16時過ぎになると先生たちが職員室に戻ってきて、ひと息つきながら書類や打ち合わせ、行事の準備が始まります。終礼は17時ですが、終わりの時間はわりとあやふや。残ってお仕事をする先生が多い印象です。
まとめ:「どっちがいい」ではなく「どっちが合うか」
5つの違いをおさらいすると——
- 対象年齢: 保育園は0歳から、幼稚園は3歳から(満3歳児クラスも)
- クラス: 保育園は少人数・複数担任、幼稚園は大人数・1人担任
- 行事: 保育園は土曜中心でゆったり、幼稚園は平日中心でてんこ盛り
- お休み: 保育園は平日休みが取りやすく、幼稚園は長期休みがある
- 1日の流れ: 保育園は長時間シフト制、幼稚園は14時降園+夕方勝負

違いはなんとなくわかったけど、結局どっちがいいのか、、

こうしてみると、本当に「文化」が違うんですよね。保育園でも幼稚園でも、その園の雰囲気や保育に魅力を感じるか、そこで働くイメージをした時にワクワクするか!そんなことも判断基準になると思います。☺️
私がどうして保育園から幼稚園に飛び込んだのか、その体験談はこちらの記事に書いています。よかったらあわせてどうぞ。
保育士11年目、幼稚園の先生になりました 〜転職を迷っているあなたへ〜
*せんせいの本棚コーナー*
今回紹介するのは、絵本じゃなくて楽譜集!『シンプル!簡単!すぐに弾ける保育のうた12か月』🎹
別の記事にも書いたのですが、私はピアノが大の苦手…(笑)そんな私が現場で本当に助けられた一冊です。
なんせ全ての音符にドレミの表記がある。シャープが少ない。でも弾けてる感出せる。、、最高です(笑)
アレンジがやさしく、子どもたちの歌いやすいテンポでも弾けて、季節の歌が12か月分そろっているので「来月の歌、どうしよう」がなくなりました🌼
ピアノに自信がない先生にも、おうちで子どもと歌いたいママパパにもおすすめです。🎵



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